【ふらっと飲み屋に寄ったら隣の席から聴こえてきたイイ話みたいなお気に入り映画『スモーク』の話】

      2016/04/13

先日鑑賞した『ケープタウン』でフォレスト・ウィテカーがシブかったし、そのちょっと前に鑑賞した『グランドブタペストホテル』で健在ぶりが嬉しかったハーベイ・カイテルを見たくなって、久しぶりに観返したお気に入り映画はコチラ。

スモーク

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ニューヨーク、ブルックリンの街角の煙草屋に集う三人の男を巡るさまざまな物語を綴る、ユーモアと人情味あふれる人間ドラマ。香港出身の監督ウェイン・ワン(「ジョイ・ラック・クラブ」)と現代アメリカ文学を代表する小説家の一人ポール・オースターの協力から生まれた映画で、脚本はオースターの短編『オーギー・レーンのクリスマス・ストーリー』(邦訳は新潮文庫『スモーク&ブルー・イン・ザ・フェイス』に所収)をモチーフに彼自身が執筆。日本の配給会社ユーロスペースと海外向け映画企画開発会社で「ハワーズ・エンド」などに参加しているNDFの製作で、エクゼクティヴ・プロデューサーにミラマックス・フィルムズのボブ&ハーヴェイ・ウェインスタイン(「プレタポルテ」)とNDFの井関惺、製作はユーロスペースの堀越謙三(「コシュ・バ・コシュ/恋はロープウェイに乗って」)、黒岩久美、ピーター・ニューマン、グレッグ・ジョンソン。撮影は「真夜中のカーボーイ」でアカデミー撮影賞を受賞した「フレッシュ」のアダム・ホレンダー、音楽は「ジョイ・ラック・クラブ」のレイチェル・ポートマン、美術は『ネイキッド・イン・ニューヨーク』(V)のカリナ・イワノフ、編集は「ジョイ・ラック・クラブ」のメイジー・ホイ。出演は「ピアノ・レッスン」のハーヴェイ・カイテル、「最高の恋人」のウィリアム・ハート、新人ハロルド・ペリノー・ジュニア、「プレタポルテ」のフォレスト・ウィテカー、「私に近い6人の他人」のストッカード・チャニングほか。挿入曲はスタンダード・ナンバー『煙が目に染みる』のカバー・ヴァージョンとトム・ウェイツの『Downtown Train』『Innocent When You Dream』。95年ベルリン映画祭金獅子賞受賞。95年度キネマ旬報外国映画ベストテン第2位。
[From スモーク : 作品情報 - 映画.com]

例えばこの映画を初めて知る人に、「それ、面白いの?」って聞かれたら、

実は面白くはないんですよ。「でも好きなんですよねぇ…」と定期的に観返しちゃう映画なのです。

笑えるでもなく、泣けるでもなく、手に汗握るでもないんですけどね。

何ていうか、たまーにふらっと飲み屋にひとりで行ったとき、隣に座った名も知らないおっさんがポツポツ語るちょっとイイ話。というカンジでしょうか。

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「ケムリの重さの話」とか「同じ時間に同じ場所で毎日写真を撮る話」「紙がないので自分が書いた原稿用紙で巻きたばこを吸った小説家の話」そして「クリスマスの優しい嘘の話」などなど。

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“解釈派”の僕としては、映画のテーマやメッセージに何かしら自分なりの意味を見出して「使ったレンタル代や時間のモトを取る」というのが貧乏性のいつものパターンなんですけど、この『スモーク』を観る時ばかりは、タバコのケムリはただのケムリとして、ぼんやり眺めるのもいいなと思ったりするんです。

出てくる人みんな好きになる映画。

 - 【上陸級】, ネタバレなし